呼吸器科

呼吸機能検査・睡眠時無呼吸検査も行っております。息切れが気になる方、咳が続く方、いびきが気になる方、夜寝ているのに昼間眠たい方、ご相談ください。

喘息治療・肺気腫治療・在宅酸素療法も行っております。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS/Sleep Apnea Syndrome)とは、寝ているときに呼吸がとまり、大きないびきを繰り返す病気です。健康と思われる成人の中にも睡眠時無呼吸症候群は数多く潜在しており、高血圧、不整脈、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞等の循環器疾患、夜間突然死との関連も指摘されています。

また、睡眠時無呼吸症候群による睡眠不足が原因で、自動車・電車・航空機の運転/操縦中に居眠りや判断ミスをしそれが事故へつながったケースも実際発生している他、労働災害、仕事や学業の能率低下など極めて重大な社会問題を引き起こす病気として知られています。
しかし治療方法も確立されておりますので、適切に検査・治療を行えば決して怖い病気ではありません。

「日中に強い眠気を感じる」・「習慣性の強いイビキ」・「起床時の頭痛」・「夜中に何度も目が覚める」等に思い当たる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群-閉塞型:

睡眠時無呼吸症候群の中で一番多いタイプで、無呼吸のときに胸郭と腹壁の呼吸運動は保たれるが、上気道が閉塞し、口や鼻からの呼吸が停止する無呼吸の型のことをいいます。
閉塞型睡眠時無呼吸の病因としては、大きな扁桃や舌根が沈下し、上気道が閉塞し、無呼吸となると考えられます。閉塞型睡眠時無呼吸には「いびき」を伴います。いびきは無呼吸中には起こりませんが、呼吸が再開する時に大きないびきが見られます。その後数回の呼吸とともにいびきが起きた後、再び無呼吸状態になります。

睡眠時無呼吸症候群-中枢型:

呼吸中枢機能の低下が原因で、呼吸筋の運動が停止する無呼吸の型のことをいいます。
一般に脳幹の呼吸中枢機能の低下が原因といわれています。

Epworth Sleeping Scale (ESS)

 

以下の8つの状況において、次の4つの段階で睡眠を評価する方法もあります。
それぞれの評価点数の合計が11点以上だと睡眠時無呼吸症候群の疑いが強いと考えられます。

点数
1:座って読書しているとき 0 1 2 3
2:テレビを見ているとき 0 1 2 3
3:人がたくさんいる場所で座って何もしていないとき
(たとえば会議中や映画をみているときなど)
0 1 2 3
4:車に乗せてもらっているとき(1時間くらい) 0 1 2 3
5:午後横になって休憩しているとき 0 1 2 3
6:座って誰かと話しているとき 0 1 2 3
7:昼食後静かに座っているとき 0 1 2 3
8:運転中、渋滞や信号待ちでとまっているとき 0 1 2 3

0点 決して眠くならない
1点 まれに眠くなるときがある
2点 時々眠くなる
3点 眠くなることが多い

呼吸機能検査

「肺年齢」とは、その人の呼吸機能が今どのレベルなのかを知るための、ひとつの目安となるものです。実際の年齢より肺年齢が高ければ高いほど呼吸機能が衰えていることを意味し、低ければ低いほど呼吸機能は健康ということになります。
「肺年齢」の計り方は、1秒間に吐ける息の量(1秒量)を計測し、標準となる数値と比較することで算出されます。基準となる1秒量は、性別・年齢・体格などによって異なり、一般的に20歳代をピークに加齢とともに減少するといわれています。

COPD

COPD(たばこ病)は世界の死亡原因第4位であり、日本でも推定約540万人がCOPD患者及び予備群であるとされています。その原因は主に喫煙によるもので、「肺の生活習慣病」として近年クローズアップされています。
ところが、呼吸器疾患の初期段階では、咳・痰・息切れなど日常生活において自覚症状のわかりにくい症状のため、治療判断が遅れる場合があります。
そこで、「肺年齢」を使った検査・診断に期待が集まっております。

喘息

喘息をはじめ、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜疾患、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーは、今まで各疾患別にガイドラインが作成されてきました。新ガイドラインでは、この5疾患6分野を1つにまとめられました。 アレルギー疾患は、ひとりの患者さんが数種の疾患を合併しやすいものです。たとえば、ぜんそくで内科へ、アレルギー性鼻炎で耳鼻咽喉科へ、アトピー性皮膚炎で皮膚科へと、いくつかの診療科に通う患者さんも少なくありません。そこで、それぞれの専門のアレルギー疾患と、他の専門外の疾患とが密に連携できる統合ガイドラインが待ち望まれていました。

日本人では、気管支ぜんそくとアレルギー性鼻炎の合併頻度が最も高いことが分かってきました。

上本町わたなべクリニックでは、総合診療科という特長を生かして、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜疾患、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーを一元的に、診断・治療を行うことで、患者さんの生活の質の向上につなげて生きたいと思っています。